店長日記 2010

お気に入りのブーツ。バンバン愛用しています。
「このズボンにはどんな靴がいいのかね~?」 『スニーカーでもいいし、ブーツもいいですよ!』 「店長どんなの履いてるの?」 『俺はいつもこれ…』
ミリタリーパンツを買いに来てくれた際、更衣室でパンツを試しながら、お客さんとのやり取り。 年齢が俺と同じ位のオヤジ世代、もしくはそれ以上の方によく聞かれる。 「編み上げブーツか…。 このズボンにコレだと、戦争行くみたいじゃないの?」 こんな答えもよく返ってくる。 その後のやり取りはともかく、上から下までコテコテなミリタリーだったらそう見られても仕方ないが、パンツにブーツくらいだったら充分カジュアルだ。 それに試してもらっているパンツも少し細身のレギュラーストレートのカーゴパンツ。 こちらはいい組み合わせだと思って勧めているのだが、編み上げブーツの先入観、固定概念ができてしまっているようだ。 編み上げだからこそ足首がキュッと締まり、特に細身のパンツの場合、裾の部分で靴とパンツの収まりがいい具合。 「だまされたと思って持っていくか~」 別にだましている訳でなく、素直に似合ってお勧めしているつもりだが…。 このフレーズもオヤジ世代に多い。 同世代、つい出ちゃうんですよね~。 分かります、分かります…。 ま、気に入ってもらえればうれしいが・・・。
このブーツ、自分も好んで愛用している。 一年中といっていいほど履いている。 店にいる時はもちろん、外出時もである。 外出時は別のこぎれいな同型の物を履いているが…。 ミリタリーパンツ、ジーンズは当たり前、カジュアルスラックスにも合わせてしまっている。 デザインも編み上げとはいえ、いたってシンプルなところがお気に入り。 ただしスラックスの場合、細身の物に限ります。 タック入りにスラックスじゃ変なおじさんになってしまうので要注意! 今履いている物は2年目ぐらいか? ビブラムソールだから減りも少ない。 うちの店の床はもろに古いコンクリートたたき。 それにも耐えてくれる!
手ごわいコンクリートのたたき。
「バックスキンじゃすぐに汚れちゃうんじゃないの?」 これもよく言われる。
ここでミリタリーブーツだからこそできる、汚れ落としのテクニックを教えましょう。
サンドペーパーで軽くこすって汚れを落とします。 簡単きれい! 軍用ブーツだからできる荒技。 試してみてください。 繊細デリケートなバックスキンの靴には専用のクリーニングキットがあるはず…。 でもバックスキンって意外と汚れ、目立ちませんよ!
2013-01-05 15:54:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ


ジーンズのレギュラーストレートの太さ、といったところか。
このところパンツラインが多少細身のミリタリーパンツが人気だ。 カジュアルファッションでは、かなり前からそのような傾向があったが、ウチのようなミリタリー系が濃いところではヤハリ従来のいわゆるBDUパンツと呼ばれる軍規格の物が好まれていた。 以前から細身の物は扱っていたが 「これ違うんじゃない?」 と拒否られていた。 そのような連中もハテナ堂の(強引な?)勧めでそれを購入していただき、その後の評判を聞くと 「結構、かみさんにも好評だよ」 「飲み屋の女の子にも 『アラ、かっこいいじゃない!』 と言われたよ」 などと特に女性にウケが良いようだ。 10~20代の若者はパンツもスキニー極細タイプから、ダボ系まで何でもありだが、30代はまだしも、40、50代突入とくればそうは行かない。 40、50位だとミリタリーパンツに限らずファッション全般で言えば、カミさん任せの人はともかく、自分でこだわっている人も固定概念が出来てしまっているようで、なかなか新しい物は受け付けない。 とくにミリタリー好きの連中は従来のBDUパンツ暦が長く、色、柄違いで同じ形の物を持っているものの、なかなかスタイルを変えられないようだ。 そんな連中もここ最近、本来のそれとは別の視点で細身のパンツを受け入れつつある。 このHPにも紹介しているが 『HOPE ミリタリーカーゴパンツ レギュラーストレート』 は特にウケがいい。 ミリ好きの連中からも素材、縫製、そして一番大事なポイントのカモフラ柄の良さがウケた理由だろう。 先日、立ち寄った本屋で大人向けのファッション雑誌をめくると、そこにもシルエットのスッキリしたミリタリーパンツ(デコパン?、足を長く見せる膝下のテーパード…、スソ幅20cmが肝!…)が取り上げられていた。 そこまでこだわらなくてもいいが、シャツ、ジャケットがそれ中心のデザインで展開している昨今、それにあわせたミリタリーパンツもたまには試すのもいいのでは・・・。 時にはハードなBDUパンツ、飲み屋ではスッキリタイプの ミリ系パンツ…?
2012-09-17 21:19:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ
彼が購入してくれたジャケット
先日、このページでも紹介している タンカースジャケット USMCを買いに来てくれたお客さんがいた。 彼は何度かウチで購入してくれている。 足を運んでくれて申し訳なかったが、タンカース・ジャケットの在庫がなかった。 このHPを見て来てくれた、とのこと…。 HPの在庫と店頭での在庫管理が、なかなか噛み合わない。 HP上で注文を頂いた方にもしばしば在庫切れで、ご迷惑をおかけしている。 この場を借りてお詫びします。
冒頭の彼、タンカース・ジャケットを買いに来てくれたのだが、在庫がない。 そこで店頭にA-2デッキ・ジャケットが数枚あり、それをお勧めした。 それを気に入ってくれたようだ。 この際、サービスで特別にうちが持っているステンシル・プリントをプリントしてあげた。 俺が持っているタンカース・ジャケットをたまたま彼に見せたところ、ジャケットにプリントしてある文字が気に入ったようだ。 そこにはHATENADOの文字もプリントしてある。 「それも入れてくれ」 とのこと。 『ウチの宣伝になっちゃうよ…』 と言ったのだが、かまわないとの事。 ありがたく入れさせてもらいました。
このステンシルプリント、ここ数年、タレントのT・J(G?)さんが盛んに彼の雑誌などで紹介しているが、20数年前からウチではオリジナルでフライトジャケットなどに入れていた。 昔から来店している方からも 「ハテナ堂 ステンシルプリントだいぶ前からやっているよね、T・J(G?)さん遅いよね…」 とも言われる。 けれども、そこはタレントさん、財力とメディアの力を借りて、彼が流行らしたのは間違いない。 吹けば飛ぶようなお店がやっても、一部のお客さんに認められるだけだ。 寂し~・・・。
2012-05-12 09:56:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ

「プレゼント用に包めます?」 『・・・・』 毎年この時期になると、店頭でこの様に尋ねられる事がしばしばある。
先日、店頭でコマンド・カーディガンを買っていた頂いた女性から、こう尋ねられた。 時節柄、どこのお店でも対応しているサービスだ。 でも、うちは今まで、このような対応はしてこなかった。 以前から 「改善しなくては…」 と思っていた。 そこで先月 「せめてそれっぽい袋を…」 と思い、かわいらしい図柄の紙袋を用意した。 世の中、やれ癒しだ、ゆるキャラだというご時世、これならいけると思ったわけだ。
いいと思うのだが…
早速、この手提げ袋に商品を入れ女性に手渡した。 「あ! 自分でラッピングしますので…」 こう言われてしまった。 多分、彼女も期待はしていなっかたが、一応聞いてみただけの事だろう。 俺的にはカワイイ図柄だと思ったが…。 『あっ!リボンがなかった! これが原因か…』 もうどうでもいいや・・・。
イルミネーション、ライトアップ…。 巷はとっくにクリスマス・モードで動いている。 11月、まだ紅葉も盛りという時期に早くもイルミネーション、ライトアップ、店頭ではクリスマスソング…。 「もっとゆっくりしろよ!」 これが年々、一年を早くしている原因だよな~。 今年もまた、ここへ来てボヤいている。
今朝、新聞のチケット案内欄で目に留まった。 「イーグルスか~、かなりはまっていたな~」 「ん! S席 12,000円! するな~」
そこで、保存している昔のコンサートチケットを調べてみた。
1979年 S席 3,800円だった。
物価が今より高かった当時、 そう、家電もグッと高かった…。 でも、一流外タレ・コンサート、こんなものだったのか~。 当時のLPレコード 2枚組みの価格で本物を目の当たりにできたわけだ。 それからすると今のコンサート、ちょっと高いよね…。 遠のいてしまったのもうなずける。
1979年 イーグルスのコンサート。 「これが見納めか…」 と見に行った。 誰もが知っている名盤 「ホテル・カリフォルニア」 けれども、イーグルスのオールドファンにとってあのアルバムで 「イーグルスは終わった…」 と思ったものだ。 あのヒット曲、名アルバムでイーグルスの存在をはじめて知った方が大半であろう。 その後、イーグルスは楽曲的にもメンバー同志のギクシャク感もピークに達し活動停止、解散? 状態になった。 79年のコンサートから31年か…。 その後も再結成して来日しているが、前回同様、今回も再結成イーグルスには変わりない…。 でも、あの美しいハーモニーは錆付いていない。 すごい!!
当時のコンサート・カタログ、チケット
イーグルスのこんなシングル盤もあった。
久々、針を落としてみるか…。 世の中、クリスマス・モード突入だから!? でも一年早すぎる。 もっと世の中 「TAKE IT EASY~♪」 ならいいのだが…。
http://www.youtube.com/watch?v=XeShHAZk3to
2012-05-10 06:54:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ
VS
毎度の事だが、いつものように友人が仕事帰りに店に立ち寄った。 今日もシャッターを下ろしてから重要会議?だ。
いつもは発泡酒で会議。 今日はワインを持ち込んでいる。 ワインに関しては一過言ある俺。 二人でワインを口にしても会話の程度は毎度同じ…。 ワイン通の俺としては会話をしていても、やはりワインの方が気になる。 ワインボトルを手に取り 「ん~、ちょっと先が短いな…。 厚みが足りないなー。 角度がきついなー。」 『何の話だ? ワインの味、香りのことじゃないのか? 』 と、友が言う。 ワイン自体ではなくワインボトルが気になるのだ。 正直言って、ワイン通でも何でもない。 ワインの色もどちらでもよい。 そこそこ美味しければ、値段、銘柄、産地も関係ない…。 しかし、ワインボトルに関しては違う意味でこだわりたい。

ブルース・ギターの奏法でボトルネック・スライド奏法というのがある。 ルーツは米南部の黒人たちによるカントリー・ブルースというブルースギターのジャンルにある。 ギターを引く指に酒瓶の首を折った物をはめ、それを弦に滑らせて弾くスタイルだ。 バーボンやワインのビンの首、つまりボトル・ネックを使うボトルネック奏法。 彼らは酒瓶だけでなく動物の骨、金属パイプ、ナイフ等 思いつきであらゆる物を使ってスライド奏法を生み出していった。
自分も過去、かなりの数の 「ボトルネック作り」 を試したことがある。 ワイン、バーボンの中身なんかはどうでもよかった。 まず値段が安く、ボトルの首の形が良い酒を見つけ、飲んでいる最中にボトルの穴に指を突っ込んでは 「これはいい具合だ! これはガラスが薄い…」 などと、あれこれと選んだものだ。 ワインボトルの栓もネジ式の蓋はダメ! ネジの切れ込み部分が長すぎて弦に引っかかってしまう。 やはりコルク栓が条件だ!
抜群の物を見つけ、いざ製作! さあ、これからが大変だ。 ガラスカッター、金ヤスリで切り口に少しづつ傷をつけ、そこに綿の紐を巻き、そこにオイルライターのオイルを染み込ませる。 それに火をつけ、燃え尽きる前にそれを水バケツに突っ込み、冷やす。 そこは刀鍛冶の境地? それを繰り返し、最後にボトルをビニール袋に入れ、筒先を持って木槌で 「パカ~ン」 と叩き割る。 具合のいいボトルに出会っても、そこで失敗したら終わり…。 「一発勝負!」 とばかりに気合を入れすぎると、力が入りすぎてオジャン。 何本失敗したことか…。 だから、きれいに割れた時の嬉しさもひとしおだ。 それをコンクリートなどで軽く研ぎ、紙やすりで角を取り、さらにこすって、安全に仕上げたら出来上がり。 ガラス屋さんに持って行ってもいいが、切り口がキレイ過ぎて、見た目もワイルドさに欠ける。 割れ口がヤケに鋭いボトルネックをはめているブルースマンの写真も見たことがある。 ちょっとワイルド過ぎて、鳥肌が立つほど危なっかしい。
ちょん切られたワイン首の数々…。そして、その他のスライド・バー
酒ビンの他にも金属パイプ、ガラス製の市販ボトルネック、薬ビンなども多用している。 昔は薬のアリナミン錠剤の小瓶がお気に入りで長く使っていたが、空き瓶と間違えられ捨てられてしまった。 最近のアリナミンはプラスティック製で手に入らなくなった。 去年たまたま 「正露丸 糖衣錠 」 のビンに出会った。 大きさといい、厚みといいアリナミンと同じ。 少しためらったが2ビン買ってしまった。 「36錠入り」 が肝だ! 薬としては個人的に糖衣錠より、幼いころから慣れ親しんだ、臭いのある正統派黒玉の 「正露丸」 のほうがいい。 臭いを嗅いだだけで腹痛が治る気がする。 やはり腹痛にはこっちだ!
また、最近では香辛料のボトルも目に留まり、ボトルネック奏法に使えそうなので、早く空になるのを楽しみに多めに料理に降り掛けている…? 健康に悪い! もし腹が痛くなったら、正露丸!! 香辛料のビン、正露丸のビン、空き瓶作りに余念がない!?
スライド・ギター用に作ったボトルネックの数々。 一方、正露丸糖衣。 どちらが良いかを試してみようか。 それぞれの長所、短所があるが…。
2012-05-09 09:57:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ

今年の夏の猛暑の後遺症を引きずったまま、あっという間に師走…。 10月半ばに扇風機をようやく片付けたと思ったのに。 毎年、この時期になると 「もう12月!!…」 ため息混じりに出てしまう。
そんな訳で今年はあまり秋を体感できなかった気がする。 秋山の散策にも行かなかった。 でも今年は夏が長かったせいか、ここ千葉県ではもう少し紅葉が楽しめそうだ。
でも少しは手短に秋を体感! 11月初旬に近所のイチョウの木の下に銀杏を発見。 早速、ゴム手袋をして拾い集め、水を張ったバケツに入れ、数日で実を腐らせ種と分離。 あとは種を干せば出来上がり。 食べるには銀杏を炒ってもいいが、手っ取り早いのが、折った新聞紙などにはさみ、電子レンジで3分ぐらいで殻も割れて食べられる。
銀杏を拾った時には、まだまだ葉が青かったイチョウ。 今は見頃の美しい黄葉! 師走目前でようやく秋を実感しているわけだ。 そして6月に近所の地主さんから梅を頂き、漬けておいた梅酒が出来上がり、銀杏つまんで、ロックでチビチビやっている。 身近で収穫したものを味わうのもいいものだ。
「収穫」 英語で 「HARVEST ハーベスト」 ハーベストとくれば ニール・ヤングの名アルバム。 秋の収穫を味わいながら、「ハーベスト」を聴くのもいい。 さらにもう2枚、彼の作品 「HARVEST MOON」 そして 「OLD WAYS」 これら3枚はニール・ヤングの中でも大好きなアルバム。 彼の本質であるフォーク・サウンドが聴ける。 「OLD WAYS」ではナッシュビル・カントリー サウンドが小気味いい。 心地よい3枚のアルバム。 少しは時間をゆっくりと動かしてくれるかも…。 どうも、このところニール・ヤング続きではあるが…。
1972年 「HARVEST] 1992年 「HARVEST MOON」 1985年 「OLD WAYS」
2012-05-05 21:32:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ
この頃か? このベストがその筋で注目され始めたのは。
このところ 「戦場カメラマン」 がTVメディアなどを通じて茶の間でも人気のようだ。 独特な風貌、語り口でバラエティー番組でも引っ張りだこである。 このような社会派?に位置する職業の方では珍しいパターンではないかと思う。 こんな切り口から自身の作品のメッセージを伝えるのも、ある意味一つの手段かもしれない。
このカメラマンのトレードマークである、ベレー帽ともニットキャップともつかぬ被り物、そしてベスト。 被り物はともかく、ベストについ目が行ってしまう。 ウチでも数年前から取り扱っていた物だ。 ここ一年ぐらいは輸入していないが…。
そのベスト、業界では 「フォト・ジャーナルベスト、トラベルベスト、ジャーナリストベスト」 などと呼んでいる。 イラク戦争勃発あたりから、現地取材の報道カメラマン、ジャーナリスト、プレス関係の間で定着し始めた。 さらに現地での要人警護にあたるP,M,C プライベート・ミリタリー・カンパニーと呼ばれる元特殊部隊、傭兵出身者を高給で雇い入れるセキュリティー会社のユニフォームともなっていた。 その警護にあたる面々もオークリー社のサングラスをかけ、パンパンのポロシャツを着、袖からは丸太のような二の腕をこれ見よがしに出し、その上にこのベストを羽織っている。 その 「クールなスタイル」 が好きな連中から結構ウチでも静かな人気商品のひとつでもあった。
このところの「戦場カメラマン」氏が着用している姿をメディアで見る機会が多くなり、店でも 「前にあったよね? 戦場カメラマンベスト!…」 と尋ねてくる方も少数あったが、実際のところ 「これ着てたら、言われちゃったよ 『おっ! 戦場カメラマンか? 帽子も被らなきゃ』 って…」 という方もいた。 茶の間で人気のカメラマン氏のキャラ立ちが強すぎて、ベストまでどうやらキャラ立ちし始めたようだ。
通常、商売となればこの氏の人気にあやかって、その商品を売り込みにかかるのが普通だがこれに関しては難しいようだ。 昔にあった 「MA-1」 フライトジャケット・ブーム。 街を歩けば、誰もが 「MA-1」 に遭遇した時代…。 そんな単純明快な時代ではない。 その時のように街を歩けば 「戦場カメラマン ベスト」 おまけに 「被り物」 とは考えにくい。 せいぜい忘年会の余興用にベストを探し求めに来る位だろうか…。 茶の間で際立ったキャラ、親しみやすさで人気の氏だが、おかげでベストに関しては氏のキャラが強すぎて暫く、いやこの先ずっとこのキャラを引きずってしまう運命のようだ。
仕入れるべきか? 仕入れて失敗するか?
2012-05-03 00:29:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ
ニール・ヤング と ニール・ダイアモンド
ミリタリーテイストなウェアは昔からのニール・ヤング これは、おなじみの・・・。
「M-65 ジャケット用のライナー下さい!」 一人のお客さんが笑みを浮かべながら入ってきた。 商品を出していると 「店長日記、見てますよ。 僕もギター好きで…」 『それはどうも、お恥ずかしい限りで…』 しばらく二人でこの店長日記の中の音楽話題で話が弾んだ。 年齢を聞くと自分より一回り以上、下。 というと我々が10代後半、音楽に夢中になっていた頃に生まれた訳だ。 その頃の音楽を俺と対等に話しているのだから、よっぽど好きなのだろう。 好き勝手に書いている日記でも多少なりとも、こんな話題を共感してくれて大変ありがたい。 小一時間話して、お茶も出さずに申し訳なかった…。 これから大田区まで帰るという。 一時間以上はかかる筈だ。 恐縮です。
そんな日の店が終わる頃、いつもの様に友人が仕事帰りに立ち寄った。 そのことを話すと 「へえ~、よかったじゃない。 でも店長日記、趣味に偏ってるからな~。 分かる人もいるもんだ~」 ま、ヤツが言うように偏っていることは確かだが、ついそっちに行ってしまう。 ヤツは音楽に関しては広く浅くで、マニアックではない。
「この上着、いいけどシワがな~…」 ミシン台にかけてある俺のコートを見てヤツが言った。 例のニール・ヤングっぽいミリタリー・マッキーノコートだ。 お互い顔のシワはこれから増える一方で仕方がないが、この手のジャケットのシワはかえってカッコイイ。 彼はカーゴパンツのシワなどをよく気にする。 そこからしてオヤジ度比率が高い。 そんなヤツにニール・ヤングがどうこう言っても分かってくれるかどうか…。 ニール・ヤングとニール・ダイアモンドを間違える? ニール・ダイアモンドを知っているかどうかも怪しい。 ニール・セダカならどうか? このような場合、ヤツは唐突なオヤジ駄ジャレでかわしてくる。 たぶんこう来るだろう 「ニール・ヤング?…ペヤングなら知っている」 ためしに振ってみた。 『これニール・ヤングっぽくないか?』 「・・・ん? 誰だそれ?」 小腹に効く彼の駄ジャレのジャブは出なかった。
閉めかけの店先を片付け、中に入ると、先ほどまで聴いていたブルースのCDが止められ、勝手にテレビのバラエティー番組が点けられていた。 ま、お互い遠慮がいらない関係、全く気にしないが余程、流れていたCDがつまらなかったのか。 ヤツらしいと言えばヤツらしい。 二人とも発泡酒の酔いが回り、いつもの様に世間話や下世話な話をする。 「ここら辺の土地持ちの地主さんはいいよな~…」 そんな話題でまた軽い彼のジャブを想定してみた。 「俺は地主じゃないけど昔からの痔主だ…」 古典的な駄ジャレだ。 『・・・・』 あれ?またしてもヤツのジャブが帰ってこない?今日は不発だ。 具合でも悪いか?
店のアナログテレビを観ていて画面下の ”地デジの相談は地デジ・コールセンターに…” の邪魔くさいテロップ。 これを観て 「ウチは地デジ化はした、してない…」 のやり取り。 また彼のジャブを期待してしまう。 「地デジ化はしてないけど、俺はずっと前から血出痔化はしている…」 多分こう来るだろう。 これも地デジ化話題には、よく出そうな品のないダジャレ。 『・・・・』 また不発だ。 やはり今日は体調が思わしくないのか? そんなくだらないダジャレを想定しながら脳裏に浮かんだ 「ぢ」 の文字。 昔から新聞広告でおなじみの 『ヒ○ヤ 大黒堂』 の図解入りの薬の広告。 創業者だか会長だか分からないが 「これを塗れ!」 的な写真も、まぶたに浮かぶ。 痔とくれば条件反射的に思い浮かぶ洗脳的なスゴイ宣伝広告だ。 昭和世代の方は数え切れないほど新聞で目にしたはず。 今は 「痔にはボ○○ノ-ル」のキャッチーでメロディアスな宣伝が幅を効かしているようだが…。
今日は彼の唐突なダジャレの連発がなかった。 それを少し期待しつつ、ひとりで勝手にダジャレを想定していた自分。 かなりオヤジ度比率が高まっているようだ。 2~3日後にはまた店に顔を出すだろう。 その時はきっと体調も回復し、いつものジャブが連発されるだろう。
「はい。こちら地デジコールセンターです。 地デジ化はお済ですか?…」 若い女性オペレーターの声。 『地デジ化はまだですが、オヤジ化は進んでいます…』 「申し訳ございません。 こちらはオヤジ化対策は行っておりません…」 また馬鹿げた想像をしてしまった。 やはりオヤジ化が進行中のようだ…。
そして冒頭の初来店の彼、ずいぶん早いうちから音楽に関してのオヤジ化が始まったようだ…。
2012-04-28 23:53:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ
「店長、ヴィンテージ・ジャケットやフライトジャケットなんかの、お宝アイテム結構持っているんじゃないの?」 よくお客さんに聞かれることがある。
店柄、なかには趣味が高じてこのような店を始めた店主、店長も多い筈だ。 俺の場合は家業を継いだわけで 「趣味→商売 」 という図式でないのは確かだ。 だからといって、嫌いじゃこの商売できない。 趣味(コレクションなどの)まではいかないが大好きではある。 結論!そんなわけで、お宝アイテムは殆ど持っていない…。
自分が幼少のころに親が始めた店。 勿論今のようなミリタリー色の濃い店ではなく、作業着、Gパン、軍払い下げ品などを扱う店だった。 物心が付いた頃から、今で言うビンテージ衣料?を見たり、触ったり、着たりしていたわけか…?。 ただし今の時代から見て当時の物がビンテージな訳で、当時はただの商品。 Gパンでもフライトジャケットでも当時は実物しかないのが当たり前。 それでメシ食ってた訳で、自分がやっている今もそれは変わらない。 したがって個人的にも店的にも手元には残っていない。 ビンテージ衣料を見ても懐かしさだけでコレクト意欲があまりわかない。 「倉庫に残ってるんじゃないの ? いい物…」 これもよく言われるが、そんな理由で多分ろくな物はない筈だ。
ひと頃のビンテージ・ブームはだいぶ前に沈静化している。 たまに 「これ買取できますか?」 などと国内外の一時流行ったものを持ち込んでくる方もいるが、ウチは買取はやっていなのでお断りしている。 昔に国内で出回りすぎた物は正直言って自分自身もちょっとウンザリ感があり、あまり価値があるとは思えないのだが…。 でも、ちょっとしたリサイクル店を覗いてみると見覚えのある物が結構な値段でぶら下がっている。 「ウチが当時、店頭で売っていた価格よりはるかに高い!」 ということもある。 一体いくらで買い取って販売しているのだろうか? やはり需要があっての値段、欲しい人はいるのだろう。 何のジャンルでも趣味になってしまえば分からないでもないが…。
『ショップ・オーナーのコレクション』 『タレント~さんのコレクション』 など雑誌などにもよく取り上げられている。 そんなショップ・オーナーさんもよく売らずにコレクションしているものだと感心するが、やはり趣味→商売?の図式なのだろう。
では俺もコレクションを公開するか…!

1) M-65ジャケット 3カラーデザート: ここ数年店で愛用。 あっさり目の迷彩が多目的に着られます。
2) トレンチコート: 外出の時に長年愛用。ジーンズでもカジュアルスラックスでもOK! 色もあせてしまって、この年齢ではちょっと貧乏臭く見られてしまうので首にアクセントの巻物をかましています。
3) ピーコート: 昨年おろしました。 厚手のウールの感触が寒い冬、気分も暖かくしてくれます。
4) ミリタリー マッキーノコート: このところ外出に持って行きます。 ザックリとした感覚でM-65ジャケットと共に好きなコートです。 着方もカジュアルスラックスなどで大人っぽくシックに着られそうで、さらにM-65のように’70年代っぽく粗野に着崩せます。
更にこのジャケットが好きな理由は、好きなアーティストの一人 ニール・ヤングが着ていそうなイメージだから…。 ドキュメンタリー音楽映画 『THE LAST WALTZ ラスト・ワルツ』 ザ・バンドの解散コンサートに出てくるニール・ヤングのイメージです。
という訳でビンテージ物は一切なく、ここ数年もしくは、ここ最近お気に入りの物、日ごろ着ている物の紹介に過ぎませんでした。 TPOに応じて着まわしているくらいです。 ひょっとしたら押入れ、クローゼットの中に忘れているお宝が眠っているかもしれません。 引っ張り出すのが面倒ですが…。
ニール・ヤング。こんなイメージもあった。
2012-04-26 22:41:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ
竹橋 毎日新聞本社前
色づき始めた北の丸公園

完璧な秋晴れの11月5日(金)。 定休日と秋晴れが重なり東京 北の丸公園内 科学技術館で催されている 「2010 弦楽器フェア」 にふらりと行った。 東京メトロ 竹橋駅下車。 皇居のお堀沿いに歩き、途中 ”東京国立近代美術館、国立公文書館 ” を過ぎ、穏やかな秋の日差しを浴びて少し色づき始めた北の丸公園の森に入っていった。
公園内、科学技術館で開催の 「弦楽器フェア」。 ギター好きだから弦楽器フェア…。 ということもあるのだが、このフェアは自分の趣味とは趣が違っている。 弦楽器といってもクラッシック音楽に使われるクラッシックギター、ヴァイオリン、マンドリン、リュートなどのメーカー、個人作品の出展、商談のフェアだ。 正直言ってクラッシック音楽にはまったく疎いほうだ。 ではなぜ? 私事ではあるが俺のいとこが静岡県 田方郡 函南町でクラッシック ギター工房をやっていて、毎年ここに出展しているのである。 年に一度の顔見世ということで出向いたわけである。
会場内は国内外の業者、個人などが各ブースに立ち寄り、楽器の試奏をしたり商談などで賑わっていた。 クラッシック楽器とういことで、来場している方、出展している方は何処となくアカデミック、アーティスティックな雰囲気の人たちばかりだ。 その場でヴァイオリンをサラッと弾くには幼少からの音楽教育があって成せる業だ。 海外のブースでは、カジュアルな格好の日本人の若い女性、男性が立ち寄りヴァイオリンを試奏し始め、業者とはドイツ語、イタリア語などで質問していた。 きっと音楽留学で寄宿舎つきの何処どこ王立音楽学院なんかに在籍していたのだろうか。 ハリーポッターの魔法学校を思い出してしまった。 まさにそんな雰囲気だった。

ギターの持ち方からしてクラッシックしていない俺!
いとこのブースに寄った。 彼が製作したギターだが、今年はすでにオーナーが決まっているギターを展示していた。 野暮だが値段を聞いた。 80万だった。 オーナーの希望で材料も今では手に入らない ハカランダというギターの材料としては最高級の木材を使用して、糸巻きのつまみも高価な天然貝。 糸巻きだけでも13万するらしい。 クラッシックの楽器としては中の上ぐらいらしい。 ヴァイオリンのブースをチラッと見ると100万、200万は当たり前だった。
クラッシック楽器製作なんていうと、製作者も気難しい職人、いつも眉間にしわを寄せているイメージだが、俺のいとこは全く逆でいつもニコニコ、おっとり気質で庶民的な奴だ。 そんな奴なので工房にはギター製作を習う、幅広い年齢層の生徒が来ているようだ。 奴の作ったギターは彼の性格のようにどこか温かみのある音が出るものだった。 後で自分が弾いている画像を見て気付いたのだが、ギターの持ち方からしてクラッシックではない。 この手のギターの場合、またぐらの上に乗せ弾くのが正式だ。 会場は誰一人として俺のスタイルをとっていなかった…。

村治 佳織さん バニラムード YUIさん
クラッシックには疎いのだが、近年話題のビジュアル系クラッシック・アーティストと呼ばれるギタリストの村治 佳織さん、元バニラムード NEWS ZEROにもレギュラー出演中のヴァイオリニスト 宮本 笑里さん くらいは知っている。 彼女たちは、このフェアにフラッと立ち寄ったりしないのか…・? 売れっ子だからな~。 などと考えながら各ブースをまわっていた。 そんな時、すらりとしたスタイルのいい女性とすれ違った。 「ん…? もしかしてバニラムードの一人では?」 後は追わなかったが、その後立ち寄ったヴァイオリンのブースで彼女がヴァイオリンを試奏していた。 彼女と製作者だけでほかには誰もいない。 思い切って聞いてみた。 「・・・バニラムードのかたですよね~。」 彼女は、にこっと微笑みながらいい音色でヴァイオリンを奏でていた。 写真にも快く応じてくれた。 メンバー一人一人の名前は分からなかったので、後で調べたら バニラムードのYUIさんでした。

日本武道館 楽器屋街、学生街 御茶ノ水、神田駿河台
クラッシック慣れしていない俺には、少し堅苦しさを感じたクラッシック弦楽器フェア。 でも最後にバニラムードのYUIさんに会い、何か得した気分で会場を後にした。 秋の北の丸公園内を抜け、何度もコンサートで来ている武道館前を通り過ぎ、穏やかの秋空、二駅先の御茶ノ水まで歩いていった。 御茶ノ水周辺は学生時代に過ごした街だ。 馴染みの喫茶店、食堂はとっくに姿を消しているが、いつ来てもホッとする所だ。
まさに芸術の秋にふさわしい気分になれた一日だった。
いとこのギター工房の紹介です。 興味のある方は覗いてやってください。
長崎ギター工房: http://www4.tokai.or.jp/y-nagasaki/
ご案内:

映画 「442 日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」
映画、広報宣伝会社から店にチラシが送られてきました。 興味ある方は店に置いてありますのでご自由にお取りください。 通販発送の荷物には同封しておきます。
2012-04-23 08:31:00
コメント(0)
もっと読む...
折りたたむ