先週の２月１９日（金）、定休日でもあり、アメリカからの荷物の到着も数日後なのでぶらりと友人と都内に出た。


　
御茶ノ水、ニコライ堂、聖橋

友人は御茶ノ水には何度と来ているのだが、目的の場所以外ゆっくりと散策したことが無いという。　

そこで楽器街とは方角が違う聖橋（ひじりばし）方面を歩いてみた。　まずは御茶ノ水の名所旧跡ニコライ堂に寄ってみた。　周りの高層ビルの谷間でドッシリとかまえる荘厳なたたずまいは、いつ来ても美しい建造物である。　都内では珍しいビザンチン建築である。


　
湯島聖堂

続いてＪＲの線路の上にかかる聖橋を渡ってすぐの所にある湯島聖堂に行ってみた。　聖橋からは緑青のふいた屋根は見ているのだが実際に立ち寄ったことはなかった。　銅葺きの屋根の門、本殿は重厚な鎧のようなイメージである。　やはり湯島天神同様、学問の神を祀ってあるようだ。　梅もちょうど見ごろの時期であった。


聖橋を渡っていると、ビルの間からスカイツリーの姿が見えた。

時計を見ると１：００少し前、お昼でも食べるか。　カレーにでもするか…。

友人と明治大学近くのカレー屋に向かった。　「こっちの路地から行こうか、少しショートカットしてさ」　友人の言うまま路地に入った。

路地を抜けた道で何かの撮影現場に出くわした。　「サラメシ」　という文字が目に入った。　確かＴＶで何度か見たことがある番組だ。
「何を撮っているのかな？」　横目で見てそこを通り過ぎようとした時、　「チョッとお時間よろしいでしょうか？」　スタッフの一人が僕に駆け寄ってきて声を掛けられた。　「えっ？　何ですか？」　「チョッと撮影に協力して欲しいんですが…」　


アレヨアレヨと椅子に座らされてしまい　「お昼未だですか？　これから食べる物を僕が当てますので、落語家がそばを食べる仕草の様に、やっていただけます」　そう言われた。　そう言われても急に出来る物でもないが、やる羽目になった。



　　


昼はカレーと決めていたので、スプーンを持って辛そうに食べる真似、たまに水を飲む仕草、汗を拭く仕草…とりあえずやってみた。
ギターのアドリブは幾らでも出るが、こういったものには気の利いたアドリブは出ない。　

「ご協力ありがとうございました。採用、放送日が決まりましたら連絡差し上げます。」　最後に自分の連絡先を記入した。　あの演技じゃ多分カットでしょう。　ちなみにサラメシはＮＨＫの番組でした。


　
やれやれ驚いた、とんだハプニングだった。　さあ本物のカレーを食べに行こう。　
明大並びのエチオピアというカレー屋さんに入った。　辛さ２倍のビーフカレーを頼んだ。　ここでは冷や汗ではなく、美味しく本物の汗をかいた。


　　
渋谷、東急文化村で催されているピカソ展。　

ハプニングの御茶ノ水を後に渋谷に出た。　東急文化村で開催されていたピカソ展、入場無料ということで前日から行こうと思っていた。
流石ピカソ！　いつの時代でも新しさを感じる作品。　素晴らしい！　値段もリトグラフで何百万円の世界。　１千万以上の物も当たり前。
それぞれに価格が付いていたので商談に来る方もいるのでしょう。　次元の違う別世界の空間でした。　まさにピカソワールドでした。

最後に恵比寿にちょっと寄って帰路に着きました。　

週一回の休日、休みの度に出かけませんが、その休日はチョットしたハプニングがあった、まさにピカソの絵のような不思議な一日でした。

 

2016-02-23 23:58:45

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