そして、また一人・・・。
遅ればせながら、今朝の新聞で初めて知りました。 Dickey Bettsディッキー・ベッツ氏の訃報。
1970年代初頭、やれレッド・ツェッペリンだ、クリームだ、ディープ・パープルだ!なんてやっていたエレキギター小僧だった私。 そんな私が10代後半、故人ディッキー・ベッツがメンバーの一員である、オールマン・ブラザーズ・バンドに夢中になりはじめました。
アメリカ南部のロックバンドです。 当時はサザン(南部)ロックなんていうジャンルで紹介されていました。
それ以前はブリティッシュ・ロック一辺倒(当時の日本、音楽業界がそうでした)、洋楽情報もミュージック・ライフという日本の情報誌だけでした。 そんな環境なので、日本の殆どのギター小僧がブリティッシュ・ロックに傾倒し、耳慣れしてしまっていたのも当然かもしれません。
そんな時代、このバンド、オールマン・ブラザーズ・バンドの中期のレコードに出会い、針を落とした瞬間、暗いトンネルを抜け出た時のような解放感!そのサウンドにショックを受けました。(もちろんオールマン・ブラザーズ・バンドの初期も最高にカッコよく刺激的で多大な影響も受けました)。
特にこの度亡くなったディッキー・ベッツの浮遊感のあるカントリーフレイバーあふれるギターフレーズにショックを受けましたね。
早弾きありきのブリティッシュ・ロック全盛の時代、彼の何とも言えないモタリ感があって、時にはブルースフレーズ、時にはカントリーフレーズでの応酬、それが彼の持ち味で、そこに魅了されました。 当時、自分もそのレコードに合わせてギターを弾いてみたものの、カントリーを知らない尻の青い鼻垂れ小僧、挫折したのも当然です。
上が亡くなったディッキー・ベッツ(アルバムではリチャード・ベッツ名義を使っています)の1975年のソロアルバム HIGHWAY CALL。
下はオールマン・ブラザーズ・バンドのBROTHERS AND SISTERS 1973年。 私にとって、この二枚はカントリー音楽に目覚めさしてくれたアルバムです。 私にとっては名盤です。 レコードでは聴いていませんが、CDで今でも聴いています。
ディッキー・ベッツ HIGHWAY CALL。 こちらは彼の音楽ルーツでもあるカントリー、ブルーグラスを余すところなく聴けるアルバムです。
この2枚、当時聴きこみ過ぎてボロボロですが大事にしています。 (当時のレコードは殆ど所有しています)
ちなみにオールマン・ブラザーズ・バンドの結成当初主要メンバーは殆どいなくなりましたね。
現在はそれぞれの二世がサウンドを受け継いでいますね。
ディッキー・ベッツ享年80歳・・・。 60年代、70年代の私にとってのギターアイドル、ここへ来て、結構亡くなりましたね。
エリック・クラプトンさん、まだまだ現役で頑張ってもらいたいものです!
それにしても一般新聞が彼の訃報を取り上げたのも嬉しいですね。
ま、今時、新聞の定期購読者は50代以上かもしれません。 そんな世代向け掲載かも知れません。 これまた勘ぐりですが、ただ単にAP通信から送られてきたものを掲載しただけかもしれませんが。
いずれにせよ、私の大好きな70年代ロックの生き証人がいなくなるのもさびしい限りです。 年齢的に仕方がありませんね。
彼のご冥福をこの日本からお祈りします。
余談ですが日本でもR&B,ダンスミュージックで知名度のあるビヨンセさん。 この度、カントリーアルバムを出して本国アメリカでは話題沸騰ですね。 黒人、白人のボーダーラインを超えた、純粋にアメリカのルーツミュージックに焦点を当てたアルバムのようです。
カントリーというキーワード、普通では聴かないビヨンセ、今回ばかりは私も気になっています。
2024-04-20 14:43:42
店長日記
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コメント
ディッキーより先にABBのメインヴォーカル、キーボードのグレッグ・オールマンも既に逝っていますしね。 ABB発足メンバーの殆どが天国に…。 きっと天国でフィルモア・ライブを再現していますね。
まあ、我々の年代の当時のギター小僧はABBからもかなり影響受けました。
ディッキーの息子のDUANE BETTS(デュエイン・ベッツ)の最新アルバムですが父親そっくりのギター、ヴォーカルで驚きますよ! 風貌も若かりし頃のディッキーにそっくり寄せています(笑) YOU TUBEでチェックしてみて下さい。 驚きますよ。
店長
/ 2024-05-13 12:12:55
なにぃ~!!
ディッキーが☆になったんすか!!
あら~。師匠のベック以来のショック・・・
享年80、あと13年か。最近全く手に取ることが無かった
レスポール、久々に抱っこしてやりますか。。。
ブラ・シスも良いのですが、
The Dickey Betts Band の【Pattern Disruptive】もなかなか良いです。
カントリー・フレイバーは皆無ですけどね。
In memories of .....
涙・・・
/ 2024-05-11 23:41:28
今日は。
70年代、洋楽のレコード・タイトルはよく邦題が付けられていましたね。
特にシングル盤は殆どそうでしたね。 どれも大げさなタイトルでした(笑)
ABB(オールマン・ブラザーズ・バンド)とグレイトフル・デッドは60年代~70年代のアメリカのヒッピー文化、カウンターカルチャーを代表するバンドで今でもカリスマ的なバンドですね。 近年はオリジナルメンバーも結構亡くなっていますが、どちらも次世代のアーティストによってトリビュート的な感じで活動することもあるようですね。
80年代はMTVの登場で短いプロモーション映像中心のヒットチャートばかりでロックもポップス的なってしまいましたね。 ABBのような70年代の長ったらしい演奏のロックが敬遠されて彼らにとって不遇の時代でしたね。
しかし90年代に入って70年代カルチャーブームで、70年代のバンドの再結成などで色々なバンドが復活しました。
どうも音楽の話になると70年代ロックのように長くなってしまいます。 連休、古い音楽でも聴いて、ゆっくりお過ごしください。
店長
/ 2024-04-27 11:40:08
こんにちは。一世を風靡したアーティストの悲報。
なんだか昭和が加速度的に終焉していくようで寂しいですね。
ブリテュッシュロックというかハードロックは物凄く流行りましたね。
『電撃のハードロッカー』なんて言われてたの誰だっけかな。
僕的にはリッチー・ブラックモアですかね。み~んなスモークオンザウオーター弾くという(笑)。
オールマンブラザースバンド。中古cd屋にあったら聴いてみますね。
さて連休が始まりますね。一度はお店に伺いたいですな。
K林
/ 2024-04-25 21:55:48