毎朝、運動の為に30~40分の割とハードな犬の散歩が日常的になっている。 今朝もやってきたのだが、その時に少し焦ったでき事があった。 ひとしきり公園で犬を遊ばせた後、いつものように結構速いペースでのウォーキングをやった。 コースの半分を過ぎたところで、犬のリード、引き綱の張りが急になくなった。 「あ!やばい..」 引き綱が犬のハーネスから外れてしまった。 慌てて綱の先端に付いている金属製のナスカンを手に取ると、フックの回転する部分のジョイントが抜けていた。 幸い、犬もこっちのペースにあわせて歩き出した頃で、俺の横についていた。 だから犬自身も綱が外れたのを気付かず、大事に至らなかった。 それが公園だったら冷や汗ものだった。 ウチの犬は、ほんの数匹の仲のいい犬以外、全く協調性がなく、相性の悪い犬にはよだれを撒き散らしながら突進していくタイプだ。 それにしても、どうしてリードのナスカンが簡単に抜けてしまったのだろう。 まだ1年ぐらいしか使っていない物だ。 よく見ると回転するジョイント部分の頭が磨耗して穴から抜けてしまったようだ。 『1年でダメなのかヨ~』 少し納得がいかない。 仕様がない、綱はまだしっかりしているのでナスカンだけ取り替えようとホームセンターに捜しに行った。 同じ大きさの物を探すと、やはり同じ程度の物ばかり。 『待てよ...?確かウチの店の倉庫にナスカンの付いた、捨ててもいい軍用品の何かがあったはずだ...』 早速、埃にまみれ見つけ出した。 それは軍艦旗のヒモの先につけられていた真鍮製のナスカンだ。 サイズもピッタリ。 30年ぐらい前の物だろう、軍艦上の波風にさらされても絶え得るだけあって、しっかりしている。 流石に軍用品だ。 この商売をしているから言うのではないが、民間用(ホームセンターなどで一般に売られている物)とは比にならない。 以前にも自分が長年着ているM-65ジャケットのジッパーがへたってきて、たまたま店になかったので、大手の洋裁専門店に行ってみた。 でも話にならなかった。 かなりの品揃えなのだが、まず色も、軍用独特のODカラーがない。 ジッパー自体もきゃしゃだ。 長さも幅も同じものはなかった。 ジッパーだけではない、ボタン、金属製スナップボタン、紐なども同じである。 当然、軍用パーツなどあるわけがないのだが、もう少し頑丈そうな、それに近い物が欲しかった。 もし米軍のM-65ジャケットなどをお持ちの方は見てみるといい。 スナップボタンなど簡単にペンチなどで、取りはずせる代物ではないはずだ。 商売上、古いパーツなども捨てずに残しているが、一般の方も、着古した物は捨てる前にボタン、ジッパー、紐など使えそうな物は、取り外して保存しておくと、後々役立つはずだ。 服のパーツはともかく、犬の引き綱がこのような状態では危険極まりない。 見た目優先の製品はいいが、肝心な所は製造段階でチェックして欲しいものだ。 仕方ない、機会があったらミリタリードッグ、ポリスドッグなどの『K-9』仕様で、犬用ミルスペックのリードでも輸入するか。 でも今の日本、そこまでは求められていないようだが.......。 ま、 そこまでこだわる必要もないか。
店長日記 2009
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