映画 「剱岳 点の記」 話題のようだ。 その映画、このところの中高年の登山ブームに拍車をかける効果もあるようだ。 剱岳といえば自分も14~5年前に行ったことがあるが、その時は台風並の強風で、稜線では岩にしがみつくのがやっと、という状態で飛んでくる砂礫、岩屑、時折降る雨が風圧で針のように顔面に突き刺さり、掛けていた眼鏡もすっ飛び破壊され、結局、「一服剣」を過ぎ「前剣」手前で撤退を余儀なくされた経験がある。 結局、頂上の三角点 「点の記」 は見ることができなかった…。 その時の、もう一つの思い出だが、剱岳へは長野県 大町市から入山した。 日本屈指の観光名所、黒部立山アルペンルートの入り口 「扇沢」 からトロリーバス、ケーブルカー、ロープウェーイと乗り継ぎ登山地点まで行くのだ。 その出発地点 「扇沢」 での出来事だった。 いつものメンバーで車からザックを降ろし、身支度を整えているうち、俺は腹の具合が少しゆるくなってきた。 これから挑む北アルプス屈指の穂高と双璧をなす岩の殿堂 「剣岳」 ということで緊張感からなのだろうか…。 「ちっとトイレ行ってくるよ・・・」 仲間に告げると、小学校来の友人K氏も 「俺も!」 2人揃ってトイレに向かった。 トイレに着くと、なんと長蛇の列。 観光地だけあって大型バスが4~5台到着したばかりで、観光客が占拠していた。 「ヤバイ…」 その列を見ると余計に腹が緩くなってくる。 女性トイレも同様、長蛇の列。 辺りを見渡すとバスロータリーの下、道路を少し下った所に草むら発見! そこは山ヤ、「キジ撃ちだ!」 山俗語で山の中で用をたす事の意味で、語源は猟師がしゃがみこんでキジを撃つ格好からきたらしい。 ちなみに女性の場合は 「花摘み」 と言う。 脂汗かきながら2人でケツに力を入れながら草むらに飛び込んだ。 ホッと用をたしていて、ふと顔を前方に上げると、バスターミナルに入る大型バスが3~4台渋滞していて、上方から乗客がこっちを見ているではないか! 草むらに隠れたつもりだが乗用車からは死角であったが、大型観光バス、しかも座席が高い位置で窓も視界バッチリのデラックスタイプ。 「おい!やばいよ伏せろよ!」 数メートル離れた用をたす友に叫んだ。 友はバスに尻を向けた状態で現状に気が付かないで安堵状態だ。 さらにヤバかったのが、当時流行っていた蛍光色のフリースジャケット(ハテナ堂販売)を仲良く2人で着ていたから目立つ目立つ。 「剣岳、点の記」 どこでない、「扇沢、便の記」 だ。 2人揃ってバスが通り過ぎるのを、その状態のまま待っていた。 そんな、おバカな思い出もあった。 ・・・待てよ! これを書きながらふと思いついた。 そんな草むらでの行為、そこに 「カモフラポンチョ」 1枚あれば問題解消ではないか! 迷彩効果もあり、動作、姿形もポンチョシェルターで覆い隠せる! 流石、多目的ポンチョ! 再発見である。 ただし強風にはご注意。 オー、さらに思いついた。 よく登山中に雷雨に見舞われ、雨着を着る間もなくパンツまでビッショリ。 やっと山小屋について、着替えようと思っても更衣室、トイレも満杯。 そこでポンチョをひと被りすれば、何処でも着替えOKだ。 あらゆる緊急時に役立つ、まさにマルチパーパスなアイテムではないか! 米軍の仕様マニュアルに補足する必要がある!?。 ・・・そこまでカモフラポンチョ宣伝するか~!?。 そんな声も聞こえてくるが確かに 「キジ撃ち」 には使えそうだ…。 「剱岳、点の記」 原作は新田次郎。 映画は観ていないが原作は若かりし頃、読んだ。 新田次郎といえば別の代表作、山ヤのバイブル 「孤高の人」がある。 登山での単独行を生涯貫く、しかし最後には…。コレも次に来そうな予感だ!・・・それにしても「カモフラポンチョ」 使えるな~。 PS:今日8月12日。以前ココで書き記したアメリカ映画 「アウトブレイク」 田舎町がウィルスに感染する、という内容。テレビ東京 9:00PMでやりますね~。
店長日記 2009
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