登山口付近から目的の稜線 王岳(1623m)山頂から 登山口 根場(ねんば集落)
西湖から見た王岳(奥の山並みのピーク)
11・15(日) 臨時休業を取り、チョッとした山歩きに出かけた。 たいてい平日の定休日に行っていたが、この日は仲間に合わせこの日になった。 一年ぶりの登山だ。 場所は山梨県 富士五湖 西湖の北岸に位置する御坂山塊のひとつ、王岳だ。 前日の悪天候が嘘のような秋(冬)晴れだった。 ”チョッとした山歩き”のつもりだったが今回は俺にとって”ヤバイ山歩き”になってしまった。 コースも特にに難所が無く、行程も往復ピストンで6時間程度。 日曜日だが出発が早かったので、山頂に着くまで一人の登山者に出会っただけで静かな登りができた。 山頂で昼をとりながら、のんびりした。 3~40分経つとチラホラ登山者が増えてきた。 「そろそろ下りるか~」 山頂を後にした。 けっこう長い稜線を歩き、『鍵掛峠』(かぎかけ峠)という、下りの分岐点手前の登りでふくらはぎに違和感。 足をつる、いわゆる 「こむらがえし」 の前兆だ。 岩場に足を掛けた次の瞬間 「痛えー、つった!」 少し休み、どうにか収まった。 峠に差し掛かり、狭い稜線上、峠から登山者の話し声。 結構な人数が登ってきたようだ。 反対方面からの下山途中のパーティーもいるようだ。 峠にたどり着く瞬間 「痛えー!」 また同じ所がつった。 「こんにちわ~」 峠からは、さわやかな山の挨拶。 『こ、こ、こんにちわ~』 痛みに耐えながら返事を返した。 峠で休もうとしたが、峠とは名ばかり、そこは本当に狭く、靴を脱ぎ、足を伸ばせる場所がない。 『…仕方ない、少し下れば休める所があるだろう。』 下った瞬間、今度は左足が…! おまけに狭い傾斜続き。 小広い場所が無い。 平らであれば足首を廻したり、違う体勢をして引きつりを治せそうだがここでは無理だ。 さらに目の前にロープを張った足場の悪い岩場だ。 「イテテテ~」 本当に痛かった。 何とか岩場を通過し、少し先のちょっと広い傾斜地に倒れこんだ。 そこで何とか靴紐を解き足をさすったりしたが、なかなか戻らない。 仲間はそれぞれのペースで歩き、姿が見えない。 少し良くなったか…、靴をはいた瞬間また来た!両足の靴を脱ぎ、枯れ落ち葉だらけの靴下で数歩歩いては 「あ~!まだダメだ」 そうこうしていると、峠にいた初老のパーティーが下ってきた。 こっちも小休止をとってるふりをして引き吊った笑顔。 しかし姿は枯葉付きの靴下姿で変な体勢。 顔を歪めながら樹間を見上げると、そこにはデッカイ富士山が…。 かれこれ20分位はそこにいただろうか…。 長く感じた。 どうにか歩けるようになり、だましだまし、そこから一時間やっとの思いで登山口にたどり着いた。 日ごろの運動不足、加齢…要因はある。 しかし、すれ違った年配の方々のタフさには脱帽だ。 さて、同じ日に、同じ場所、同じ時間にいた登山者。 まさか、この日記を見ているとは考えられないが、午後1:00時過ぎ頃、「鍵掛峠」少し下ったところ、ロープを張った岩場過ぎで、禿げかかった坊主頭に米軍の黒のパトロールザック、ザックの中にはM-65ジャケットライナー、黒の米軍フリース、米軍ARMYのACUデジタルカモのパンツをはき、靴下姿、変な体勢で苦痛に耐えていた怪しい人物。 それは私です。 天候と富士山は終日、微笑んでくれたが、痛い臨時休業だった。
2012-01-21 09:59:00
店長日記 2009
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