先日、山友達2人が久々の北アルプス、焼岳(2,455m)に日帰り登山に出かけた。
その焼岳、日本の代表的な景勝地、上高地から見る風景は大正池、穂高と共にいつ見ても美しい風景だ。
今回彼らは上高地からの入山ではなく裏側の安房峠側からの登山だった。
彼らとは過去に何回も一緒に登山しているが、ここ数年そろっての山行はめっきり減ってしまった。
日帰り登山といってもここからはかなりアクセスがあるので、前夜にこちらを発って登山口で車中の仮眠、早朝の登山だったようだ。
彼らの一人は僕の幼なじみ、ここでもよく登場する通称 竹馬の友、 同級生だ。 もう一人は少し年下、下町のアウト・ドアマン。 彼も昔からの仲間だ。
下町のアウト・ドアマンは名前の通り、シーカヤック、自転車、冬はテレマーク・スキーをやり、日ごろはスポーツクラブでトレーニング。 一方、竹馬の友はこのところの運動不足、年齢的な体力の衰えを心配しての山登り。 予想通り彼は日ごろの運動不足が祟ってか、完登はしたもののかなりハードな登山だったようだ。
登山ブームの昨今、焼岳は日本百名山に入っているだけあって多くの登山者がいたらしい。 今はツアー登山もブームで、どこの山でもツアーによる山頂の占拠率が高い。 これも時代だ。 昔は学生のワンゲルか山岳部の連中くらいだろう、列をなして登っているのは。
最近の登山スタイル、洗練されているのだが、ワンパターンで特徴がない気もする。 登山用品店に行っても ”富士登山用” ”北アルプス用” などと衣類から装備品までセットで売られている時代だから仕方がない。
昔はこのようなスタイルだった。
27~8年位前、僕が槍ヶ岳に行ったときのスナップ。 ウールのチェックシャツにウールのニッカズボン、重い登山靴…これが一般的。 右の写真は山小屋の便所サンダルの図。 槍ヶ岳、殺生(せっしょう)ヒュッテのサンダルだ。 どうでもいい。
まぁ、昔も今も素材、デザインは違えども、そのときの流行のスタイルで登っていたということか…。
登山靴も軽量化、履きやすい。 しかしこんなことも! 竹馬さんの登山靴、登山途中に靴底が剥がれた! 靴がやられてしまったら致命傷。 下町のアウトドアマンの予備靴紐を巻いて登ったらしい。 こりゃストレスになって余計に疲れるわけだ…。
メーカー品のいい靴なのだが、今多く見られる張り合わせの登山靴、経年劣化がだろう。
友達も久々の登山、急に決まったので奥底から出してそのまま出発、チェックせずに履いてしまったようだ。 装備品のチェックも忘れずに! 僕も以前、ヘッドライトの電池切れを経験したことがある。
流行の登山ファッション、店頭ディスプレイをフルコピーはしたくないが30年前のスタイルで行く勇気もない。
衣類、装備品、体調管理、体力維持、山知識…なかなか完璧とは行かない。 特に体力維持はだんだんきつくなっていく。 20代の一泊二日で登った槍ヶ岳とはいかないのが現実だ。
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2012-08-27 00:52:15
店長日記
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