確か3年ぶりかもしれない…。 山仲間から度々登山を誘われていたのだが気乗りしなかったり…結構ブランクが開いてしまった。 その間に世間は登山ブームになっていたり。
そんなわけで昨日11月4日(日) 店を休んで友人と二人で登山に。
場所は群馬県、浅間山の展望で人気の浅間隠山 (あさまかくしやま) 1757m。
車で登山口の二度上峠(にどあげとうげ) 1390mまで行ってしまう。 二度上峠…名前の由来は調べていないが、ここまで登ってくる車道がクネクネの連続…。 車酔いする方はきっと気分が悪くなるはず。 そして2度アゲテしまうかも…だから二度上峠…なんてバカなことを考えてしまった。
身支度を整え、登山口に。 「熊出没 注意」の張り紙! 今年は例年に比べ、多いということは聞いていたがこれから入山する時に不安になる。 遭遇したらどうしよう…。
前日、僕の母親が 「お前、今年はクマ多いってよ! これ持ってけ! 」 と玄関にぶら下げてあったお土産物的なカウベルの鈴を渡された。 「そんなもん、いらね~よ!」 「持ってけ!」 ま、年寄の言うことは聞いとくか…と渋々、ザックに土産物的な鈴をぶら下げた。
この張り紙を見て土産物的な鈴が頼もしく見えた。 そして少しは親の有難味を…。 幾つになっても親は親、子は子ということか。
熊は心配だが絶好の登山日和! カラマツの黄葉も見事で同行の通称下町のアウトドアマンも熊笹を軽快にかき分け登って行く。 しかし彼も仕切りとクマの存在を気にしている。 「長崎さん、鈴の音、可愛すぎだよ! 」 「うるせえな! 俺の母ちゃんが持ってけって言うから…(お前、一体いくつなの?感はあるが)」 確かに土産物の鈴では効果はないかも…。 でも鈴を持たない彼も少しは効果を期待している様子。
浅間隠山山頂 浅間山の眺望
幸い熊にも遭遇せず、三年ぶりにしては小気味よく歩けた気もする。 山頂に近づくにつれ雄大な眺望も! 雲一つない晴天、浅間山、八ヶ岳、妙義山、榛名山、雪を被った北アルプス…遠くは富士山もチョコンと頭を出していた。
冠雪している北アルプス 後立山連峰を遠くに見る。
40分ほど展望を楽しみ、山頂でくつろいでいた。 登山ブームの割には少ない人…。 時間も早かったせいか4~5人の登山者だけ。
山頂で湯を沸かしコーヒータイム! 今日は無風、凍えながらの登山ではなかった。 しかし11月、天候が急変すれば途端に冬! 冬装備は必要! しかし今回は長年愛用の米軍ウール・バラクラバの出番もなかった。 とりあえず厳しそうな表情で被ってみました。
しばらく山頂でくつろいでいると、山頂を目指してくる登山者の声が下から…。 そろそろ山頂を後にしよう!
来た登山道を下る。 途中、団体の登山者、山ギャル、家族連れ…ずいぶんとすれ違った。 やはり登山ブーム、うなずけました。 我々が登った時は殆ど登山者に会わなかった。 でもこれだけ人が入れば熊も退散してしまう。
下山途中に木にペンキで書かれた道標。 出口!? 過去、色々な山を登ったが道標に出口案内が書かれている山は初めてかもしれない。
この浅間隠山、比較的楽に登れる山。 ガイドブックでも1時間40分で山頂に。 道も整備されている。 ビギナーでも登山条件が良ければお勧めだ。 ペンキの ”出口” の案内…考えようによっては分かりやすい道標だ。
普通、道標は~方面、~へ下る…などと下山口の地名などが案内されていることが多い。 登山ブームの昨今、中にはやみくもに登ったはいいが下山途中の分岐地点、~方面下山道…と書かれていても自分はどこの登山口から入山したんだ? 何てことも。 出口となっていれば迷った際、とりあえず山から出られるのだろうと…。 ただしこの山のようにメインのルートが一本ハッキリしている場合のみ、単に”出口” だけでも通じるのだが…。 出口となっていれば安心感があるのは確かだ。
出口を頼りに? 我々も入山口(出発地点)に出た。
今回はこの山だけでは物足りないかな? ということで峠を挟んだ鼻曲山(はなまがりやま) 1654mへもチャレンジした。 実際、浅間隠山頂上まで1時間40分のところ、1時間で登ってしまった。
3年ぶりの登山…。 不安はあったが時間も体力もまだイケそうだったので友人のプランに従って再出発!
樹林帯の中、登山道から見た目的地、鼻曲山山頂を遥か上方に見る。 何となく山の名前の由来も形からうかがえる。
「また下りだよ…また登りだよ…」 今回の登山の付録的な存在の鼻曲山…。 甘く見ていた。 時間は浅間隠山と差ほど変わらないが、熊笹が胸までくるアップダウンが多いルート。 折角、登りつめたのにまた鞍部に下る…。 途中、氷妻山(ひづまやま) 1457mも超える。 そしてまた下る…。 樹林越しに見え隠れする山頂。 まだ遥か上に見える。
山頂への最後の登り…結構きつかった! 甘く見ていた分、気持ち的にもやられた! まさに鼻曲山に鼻先をへし折られた感じだ…。
帰りも同じアップダウンをやらなければ…。
ヘロヘロとまではいかないが54歳、三年ぶりの山、最後に忘れかけていた達成感のある心地よい疲労が蘇った。
帰りは最寄りの温泉で山の汗を流すのがいつものパターンだ。 亀沢温泉…美人の湯? 溢れんばかりの美人が温泉に!? すごく期待したが受付カウンターにいたのはオヤジさんだけ。 辺りにもいない。 では風呂場に!? いるわけない! もちろん混浴でもない!
そんな三年ぶりの天気にも恵まれた日帰り山行でした。 さて次回はいつごろになるだろうか…。
2012-11-05 21:01:33
店長日記
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