クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ。

彼のオリジナルギターは確か古い暖炉の木で作ったという。

郊外にできたアウトレットの賑わいをよそに、連休中暇だったハテナ堂。

何かしていないと気が済まない性分。　まずギターいじりが先行する。

このところ　ケリー・ジョー・フェルプスのコピーに明け暮れているが、先日ギターを弾いていたら木製のブリッジ・サドルが欠けてしまった。

以前、自分でその部分を応急的に直して使っていたのだが限界があった。

リゾネーター・ギターという特殊なギター、専用の木製ブリッジ・サドルも売ってはいるのだが、それを付けるのも面白くない。　身の回りで代用できる木材を探してみた。

２ｍｍ位の薄いものを見つけるのも大変。　なんとなく目に留まったのが店の古い雨戸の修繕時に外した雨戸の木片。　４～５０年は経った雨戸。　木も乾燥しきっている。　何か良さそう！

乾燥していて加工も楽。　何とかギターに合ったサイズに切り出した。

このギター、主にボトルネックを使ったスライド奏法に考えられて設計された仕様。　やはりサドル・ブリッジは高めが良い。

だけどこのギター、ブリッジ部分を調整するのに非常に手間がかかる。　金属製の丸いプレート・カバーを取り付けなければ試奏できない。　いちいち取り付けては弾いて、外しては調整…。　

どうにか高さも決まった！　音も自分が納得いくいい鳴り！　

残念ながらウチには暖炉がなく古い石油ストーブしかない。　しかし古い年代物の雨戸の木質が良かったのか。

古い暖炉の木材で作ったギターの云われを思い出してしまった。

連休中、こんな感じで店でギターリペアをしているのだが、ショッピング・モール帰り？の方が車を止めてフラリと店内に。　「…」　ギターリペアに夢中になっているこちらを見て一瞬たじろぐ。　「ミリタリー系ショップでなんでギターリペアの仕事？」　そんな感じだ。　大抵はたじろいだままお帰りになってしまう。　そんな来店者が帰った後　『だから店名がハテナ？ってことさ。　何分ご理解くださいよ…』　こちら都合だが、一人ため息交じりに口に出てしまうが、確かに変な店だ。　しかし一日中　「いらっしゃいませぇ～よかったらお試し下さぁ～い！」　誰もいない店内で叫ぶのも異様だ。　

世間のゴールデンウィークとは全く関係ない、僕のゴールデンウィーク期間中の一コマでした。

2013-05-07 20:22:07

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