定休日の今日、休みではあるがやることが色々とあって、夕方ようやく落ち着いた。
そしてTVをつけたのだが、どのチャンネルを回しても見たいものもない。 BSに切り替えるとダ-ティー・ハリーが放送されていた。 このシリーズ、何度観たことだろうか…。 しかし観だすと入り込んでしまう! そこが傑作なのだろう。
このシリーズ、確か70年代後半位にはじまったのか、ファッション、街並み…あの時代を思い出す。 ロケーションもいい! サンフランシスコが舞台だ。 僕が初めてアメリカに行ったのもその頃、今から30年以上前。 それもサンフランシスコが初めてのアメリカだった。
映画を観ても分かるように、走る車もデカいアメ車。 ようやく日本車のカローラ、シビックあたりがアメリカの車社会に入り込み始めた頃かもしれない。 その後、日本車をはじめとするMADE IN JAPAN製品がアメリカを席巻し始める。 そして日本製品不買運動なんかもあって日本車、電化製品などをハンマーで叩き壊すパフォーマンスなどもニュースで話題にもなったことが…。
そういえばあの時に借りたレンタカーもトヨタの小型車だった。 たしかコルサかターセルだったか?
しかし当時まだまだアメリカ本土ではMADE IN USAが強かった。 また、僕らもそれにあこがれていた時代だった。
それにしてもダ-ティー・ハリーの初期の作品を観ると、ついあの時を思い出してしまう。 今と違ってまだまだ遠い国だった。 距離のことではなくアメリカの文化が何でもまぶしかった時代、物質の面でもなかなか手に入らない物(日本の若者の物質欲をそそる物)も多かった。 実際はアメリカも既に輝きを失いつつあったし、物質的にもマンネリ化でその後、海外製品の波にのまれていった。
もし今の時代、自分が当時の年齢だとして、初めてアメリカに行ったとしたら果たして当時と同じような気持ちになるのか…そんなことも考えてしまった。 今は距離感も無くなってしまった時代、面白味も刺激もあの時ほどではないかもしれない。
当時のサンフランシスコ、まだ日本に進出するズ~ッと前のタワーレコードもあった。 もちろんCDではなくレコ-ドの時代。 包装袋のデザインは今も変わらないがポリ袋ではなく紙袋だった。 あの頃はどこの店も紙袋だった。 また、ファスト・ファッションの先駆けで、日本でもお馴染みのGAPなんかもこじんまりとした、リ-バイスなどを売る普通のジーンズショップだった。 結構細かいところまで覚えているものだ。 歳を取ると昨日の事より昔の事を覚えている…よく言ったものだ。
そして時代はビジネスも文化も物もグローバル、ワールドワイドに展開。 身近になるのは良いが憧れ的な距離感も無くなる。 憧れだった国、物、文化も身近になりすぎてしまうのも考え物だ。
ダ-ティー・ハリー。 そんな当時に思いを馳せるにはこれに限るか !?
2013-09-06 21:56:47
店長日記
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